黒豹

解析屋


彼を一言で表すとまさにそれである。


現実に彼は企業から与えられた情報を解析して企業に送り返す、という事で収入を得ている。


言わば彼は本物の解析のプロである。


そして彼の頭脳はその絶対的な解析力によって支えられており、それによって架幽を除いたのトップ頭脳の位置に室内王者と共にいる。


そう、室内王者と黒豹は最高水準の頭脳集団の中でも頭1つ飛びぬけていると考えて良い。


また企業の経営マニュアルについて解析した、彼の著書である「漆黒の知恵」は通常購入は不可能なもので、トップクラスの企業の社長等に対して1冊三万円で売れるほどのものらしい。


その前身となった、ネット上で公開されている彼の考察「黒の知恵」を紹介しよう。


(以下抜粋)


前書き  前書きは必要ない。これが唯一の前書きである


項C 発展における知恵


1・選択肢を作り相手に選ばせる


この項目、黒の知恵は決して綺麗な知識を伝える項目ではない。相手と長期に渡って争うことになった場合、あるいは勢力の拡張し合いになった場合、その端々で役に立つ知識をお伝えする。中には相手をはめようと試みる技術も存在するが、そもそも一連の文章は倫理に関して無頓着である。そこをご理解頂き、ここからの項目は必要な方のみ知識を吸収して頂きたい。さっそく本題に入るが、人間というものは自分で選べば安心する。つまり一方的に与えられた情報については受け入れることにためらいが生じ、いくつかの枝分かれの中からまがりなりにも自分で選択したものに関しては甘んじて受け入れるということだ。例を挙げよう。ただ外回りの営業をしろと言われて出向くより、外回りと雑務から選べと言われて外回りを選んだ場合のほうが不満は残らない。ここで事実として残るのは、どちらも同じ、外回りにいかされたという結果である。指示を出した人間が「この人物は営業と事務を選択させれば十中八九営業を取る」と考えた場合、相手に選択権という立派な「権利」を与え、自分は相手の考えを尊重しているのだという植え付けが可能である。実際のところ指示側は相手の考えを尊重していなくていいのだ。本質的に彼は外回りに行ってこいという一本道を提示した。だが指示を受ける人間はこれを一本道として認識しない。選ばせてもらったというただその一点で、はるかに受け入れる体勢が整ってしまう。これはほぼいつでも使える。選択肢は何でもいいのだ。大きいつづらと小さいつづらのどちらがいいかと問いかけよ。どちらにも同じ物を入れておいてかまわない。相手はどちらかのつづらを選び、不満は言わないだろう


1・1分を使う


1分で何が出来るか考えたことがあるだろうか?両手が届く範囲の片付けぐらいはできるだろう。まったく何もできないということはない。この1分を使う技術は非常に大事である。1分という空き時間は生活の上でいくらでもある。仕事と仕事の合間の1分でもよし、支度が出来てから出かけるまでの1分でもよい。この1分に何かささいなことをする癖は非常に有効である。我々は物を整理するときどうするだろうか?箱を部屋にできるだけ詰めろと言われたらどう詰めるだろうか。おそらく間断なくびっちりとくっつけて詰めることが一番効率いいと言えるだろう。そのとき、少しずつ隙間をあけて詰めたらどうか?おそらく入る箱の数は減るだろう。我々が生きるにおいてもこれと同じ無駄な隙間は存在する。1分。2分。あるいはほんの数十秒。この隙間で何かをせよ。学生なら単語帳から単語をいくつか選び、単語帳を閉じ頭の中で思い描いてもよい。主婦なら汚れに目をつけておき掃除のときの効率を高めてもよい。1分では単語をいくつも覚えられないし何度も書く作業も難しい。隅から隅まで掃除もできない。ならば簡単なことをせよ。無駄な隙間に箱は入らなくても薄い本や紙切れなら入るのだ。



(抜粋終了)


彼は恐らく知的好奇心のみによって、架幽とかかわり、NTGに所属している。また言えば、違う場で彼の知的好奇心を満たすようなことがあればそちらに流れることも厭わないだろう。


だがそれは無いだろう。何故ならば架幽を超える頭脳が現れることはまずないと言って良い


ならば彼は架幽を前にしてどんな解析を見せるのだろうか?
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