太郎「ふ、ふはは、はーはっはっはっは!はっはっは、あーっはっはっはっ! おもしろいではないかっーーーーーー」
タケル「太郎、何読んでるんですかっ?」
「何千人、何万人もの人達のせめぎあいの歴史だよ。」
「な、なんですかそれは(汗」
「タケルも聞いた事ない?架幽という名前を。」
「架幽…?聞いた事ありませんねぇ。」
「今インターネットで騒がれてる一人の人間さ。近年、この架幽が何万人もの人を意のままに誘導していた可能性が高いと判明したんだ。」
「それってすごい事じゃないですか!…でも一体何のためにそんなことを?」
「実は理由はまだよくわかっていないんだ。それどころか存在自体が疑わしいという話もあるほどだ。」
「うわ。それって太郎さんの妄想じゃないんですか…?」
「違うって(汗) 調べれば調べるほど、誘導の証拠が出てくるんだよねぇ…。それに架幽の存在を何百人って人が明確に証言してる。」
「その人たちが思い込んでるだけかもしれませんよ?」
「いや、それはない。これだけの人数が架幽の存在を意識してる。そこに誰かの意志があることは確実なんだ。」
「う〜ん。言われてみればそうかも。火のないところに煙は立たぬって言いますし…。」
「今も国内外の優秀な人たちが額を集めて、架幽の行動の動機、誘導の方法を明らかにしようとしているんだ。」
「じゃあ太郎さん。架幽の事を最初から教えてくれませんか?」
「あいたた…せっかく興味を持ってくれたところ悪いけど、どこが最初なのかすらはっきりしていないんだよ。」
「へっ?ど、どういう事ですか??」
「宇宙の端がどうなっているかわからないように、この騒動の歴史の出発点もどこなのかわからないのさ。」
「資料が残っていないんですか?」
「そう。しかも騒動は色々な所で起こり始め、やがてまとまって一つの大きな騒動に発展したんだ。」
「はぁ〜。」
「だからこの騒動の発端を疑問に思ったら、複数に伸びた木の根の先端をイメージしてくれていい。」
「なんとなくわかったような気になりました。」
「そうは言っても話を始めないことにはどうしようもない。架幽とはどういう人物なのかという点から語ろうか。」
「そうそう。それが知りたいんですよ〜。」
「一言でその特徴を表すなら頭がいい。」
「あっ!私のいとこは東大生なんです!頭がいい繋がりですね!」
「悪いけどそういうレベルの話じゃないんだ。頭脳一つで海外で企業を大きくした人すら、架幽からは烏合の衆同然の扱いを受けているんだからね。」
「ぐすっ。」
「あっ、ごめん!タケルのいとこを馬鹿にしたわけじゃないんだ。ただ僕達の物差しで計れる人間じゃないという事を知っておいてほしかった。」
「わかってます。しょげてみただけですよw」
「でもこの架幽という人はその頭の良さを悪い方向に活かしてしまったんだ。」
「とっても残念ですね…。具体的に何をしたんですか?」
「人と人とを衝突させたり、自分に不利なサイトを潰したりいろいろやっているよ。そのほとんどが誘導によるものなんだ。手に入った一番古い資料には10年前から誘導を行っていたと記録されている。」
「一般の人たちにインターネットが普及した時代ですね。」
「おいおい明らかにしていくけど、桜という女の子を誘導したのが一番古い記録になっているよ。」
「うぅ〜!気になってきました!10年前に一体何があったんですか?教えて下さい、太郎さん。」
「わかってるよ。じゃあ話していこうか。まずこの騒動の歴史には常に人と人との争いがつきまとっているんだ。」
「人と人との争い?」
「例えば白の開拓というブログでは、管理人さんがチャットにいた頃の話が出てる。」
「どんな話が出てるんですか?」
「管理人の白鴎さんは当時イビルというHNを名乗っていたんだ。平凡なチャットの平凡な常連の一人だった。」
「でも架幽の白羽の矢が立ったんですね?」
「そうなんだ。そのチャットは人と人との利権争いの渦に巻き込まれていったんだな。」
「白鴎さんでも回避できなかったんですか?」
「白鴎さん(イビル)をはじめとする常連たちはほとんどが未成年だったんだな。利権がらみのトラブルを回避する術をしらなかったんだ。」
「利権がらみのトラブルって何ですか?」
「有体に言っちゃえばカネに関わるトラブルのこと。そのチャットに営利団体が干渉を行い始めたのが発端さ。双飛燕会って聞いた事ないかな?何度か訴訟を起こされていて、ネットじゃ一時有名になった団体なんだけど。」
「あっ!私の友達が双飛燕会の人にセクハラを受けたことがあります!」
「うん。どうやらモラルのなってない会員も多かったみたいだね。」
「その双飛燕会が白鴎さんのチャットに?」
「そう。当時そのチャットは中高生ばかりで話題は内輪の物に偏ってしまっていた。よくあることだけど新規さんが入りづらい状況ってやつだね。」
「もしかしてそういう状況をよく思わない人が双飛燕会をそのチャットに?」
「勘がいいね!そこに現れたのが双飛燕会の会員なんだ。最初はマナーのいい会員さんを説得にあたらせていたが、態度の悪い常連を見てこれじゃ駄目だと思ったんだろうね。次第に態度のなってない会員がチャットに雪崩れのように押しかけるようになった。その状況が改正されれば双飛燕会には利益が入ることになっていたんだ。経済力のある人間が経済力のない人間の住み場に土足で上がること自体、モラルに欠けた事なんだよねぇ。」
「それでそのチャットは?」
「最悪の事態 閉鎖は避けられたものの、会員が住み着いたことによって徐々に過疎化が進んでいった。双飛燕会はそのチャットの常連の輪の中にスパイを潜り込ませることまでしていたんだ。」
「最低!そんなのって。」
「スパイによって常連が会員に陰口を叩いていたことが筒抜けになってしまい、会員達の怒りに触れてしまった。しかし最悪の事態を食い止めたのが白鴎さん(イビル)だったんだ。スパイを見抜き、自ら双飛燕会の会員となり、その優れた手腕で統率を取ることで問題を解決した。」
「かぁっこいい!」
「かくして双飛燕会が去った後には、以前より静かになったそのチャットが残ったってわけだけど…  疑問に思わない?そもそも双飛燕会とチャットをぶつけたのは誰だったか?
「う〜ん。あっ、話の輪に入れなかった新規さん?」
「いや、当時の記録には誰かが常連の一人に手引きして依頼をさせたとある。内輪をよく思っていなかった常連さんの一人が、誰かの紹介で会に依頼したってことだろうね。」
「まさか、手引きした人間って(汗」
「そう。架幽だったというのが定説となっている。」
「すべては架幽って人が仕組んだことだったんですね。」
「架幽は内輪に不満を持っている常連に接触し、双飛燕会の存在をほのめかしたんだ。いや、それ以前にその常連さんが内輪に不満を持ち始めたことすら架幽の誘導だったかもしれない。その後も会とチャットが衝突し続けるように促したのさ。」
「でも、一体何のために?
「弱者の行動パターンを研究していたという説が有力なんだけど、はっきりした動機はわかってないんだねぇ、残念ながら。」
「白鴎さんのチャットの事はわかりました。他には?」
「説明し出すときりがないんだ。なにせ営利、非営利合わせて50近い団体が関わっていたんだから。」
「うひゃ〜。」
「しかもほとんどの人は団体に属さず、個人的な利益や研究のために架幽と関わろうとしていた。この問題だけを捉えてもその関係者ののべ人数は8000人〜30000人と推測されているよ。モナコの人口がおよそ30000人であることを考えれば、これは並々ならぬ量だよねぇ。」
「量だけを考えれば、モナコ国民全員が問題に関わっていたのと同じですもんね。」
「架幽は一国をも動かす力があると考えられるってわけさ。架幽がやってきた誘導をいくつか挙げてみようか。とあるサイトの掲示板は常連のせいでまともに機能していなかったんだ。」
「えっ、常連さん達が荒らしてたんですか?」
「荒らしと言えるかどうか難しい所だね。自覚のない荒らしとでもいうべきかな。常連たちは愚痴を言いに来る人たちの揚げ足を取りお前も悪いんだぞと諭すという事を繰り返していたんだ。」
「子供みたい。」
「白鴎さんのいたチャットと違って、常連達は皆いい大人だった。サイト付属のチャットでもよく大人の会話がされていたらしい。その自称大人達が掲示板で子供じみた事を繰り返している事を心苦しく思った人が、双飛燕会に改善を依頼したんだ。後はチャットの時と同じ道を辿ったね。管理人さんがしっかりしている人だったから、最悪の事態は食い止められた。」
「もしかしてこのときも?」
「鋭い。架幽の誘導が入っていたんだ。  双飛燕会と依頼者を巡り合せ、依頼を成立させたんだ。そのサイトには関係ないゲームの攻略掲示板などが何種類かありそこの人達も側杖を食ってしまったようだねぇ。」
「ひどい。ゲームの掲示板なら無関係な子供もいたんでしょ?」
「それも含めて架幽の観察対象だったんじゃないかな。この時期の架幽の行動は弱者の行動を観察するためだったという説が有力だ。あるいは人々の弱者に対する行動を観察していたのかもしれないね。そういうケースは山ほどあるだろうけど、少し違ったケースの話をしようか。生きる脳を養う会 通称賢者の居城と呼ばれる小規模な団体があったんだ。その団体は素頭のいい人達を集め、議論を重ねてお互い成長していこうという趣旨の下、リャン・テンクー氏という人が作った団体なんだよ。」
「う〜んと、簡単に言えば頭の良い人の集まりってわけですね?太郎さん!」
「そう。中でもリャン・テンクー氏は一頭地を抜いた切れ者だったんだ。団体を挙げて架幽の動向を追ったりという事もしていたみたいだね。ところが後になってリャン・テンクー氏本人が架幽だったことが判明した。」
「えぇ〜っ!?」
「生きる脳を養う会(賢者の居城)もまた架幽の実験体だったんだ。」
「今度は一体何の実験だったんですか?」
頭の良い人間の行動パターン採取が定説となっているよ。そして頭の良い人間達でさえ誰一人リャン・テンクー氏が架幽であることに気づかなかった。これは恐ろしい事だよねぇ。」
「そんな人がもしかしたら私達の身近にいるかもしれないと思うとゾッとします。」
「目的がわかっていないと言われる架幽だけど、近年優秀な人達によって彼の目的が推測されているんだ。」
「へぇ〜。どんな推測がされているんですか??」
「今までは弱者保護ではないかという説が一番有力だった。だけどそれだけでは説明できない事もあるんだ。例えばここまで話してきたように彼は弱者の頭を踏みつけるような行動をとっている。弱者保護を目指す人がそんな事をするだろうか?弱者から見ればぞっとしないよね。」
「じゃあまだ目的はわかってないってことですかぁ。」
「この考え方を発展させて、弱者も才能を発揮できる社会を作るという説も考えられるんだけどねぇ。」
「でもはっきりわかってはいないんですね。」
「グサッ。そうなんだよなぁ。もしかしたら本当の目的は弱者保護とは全く関係ない部分にあるかもしれない。」
みぃな「ちわーっす。あれ、タケルも来てたの?」
「こんにちはみぃなさん。」
「ちっす。」
「で、何の話をしてたの??」
「架幽という人の話をしてたのさ。」
「あっ!もしかしてネットで有名な?」
「知ってるんですか?」
「うんうん。友達がある詐欺サイトの被害者の会に入ってたんだけどさ。架幽さんという人のおかげで詐欺サイトを撲滅できたって言ってたよ。」
「架幽さんが詐欺サイトを撲滅?」
「そういう慈善的な活動もしてるみたいだけど、あくまで実験の一環だろうね。」
「良い事もしてるとはいえ、そこまで問題があるような人なら架幽さんに対抗しようという人が出てくると思うんですけど。」
「良い所に気がついたね!今この瞬間も、いくつもの団体 何人もの人が対架幽の行動をとっているんだよ。特に身近なのはNew talented Group 通称NTGと呼ばれる集団。架幽とNTGのメンバーの紹介が 開拓書 に載っているから、二人にもぜひ見てほしい。」
「ニュー、タレンティド?ニューってことは新しいの?」
今日は二人とも実に冴えてるねぇ(笑)実はこのNewという単語には重要なエピソードが含まれているんだけど、それも後で詳しく話すことにするよ。」
「あ、そうそう。友達がね。架幽を熱烈に支持してる人も大勢いるって言ってたんだけど。」
「うん。架幽信者と呼ばれる人達は存在するよ。」
「どういう経緯で信者になってしまうんですか?」
「間接的に弱者保護を掲げている架幽に、いわゆる弱者が頼る形になってる。発展途上国からの支持もじわじわと増え続けているんだよ。」
「でも架幽の目的は弱者保護じゃないかもしれないんでしょ?そこまで考えて支持しているのかどうか疑問よね。」
「そうだね。だけど衣食足りて礼節を知るとも言うだろう?生きる事に困窮している弱い立場の人にとって、架幽は最後の希望なのかもしれないよ。」
「そういう人達が信者になるのもなんだかわかる気がします。」
「架幽を支持する事が正しいか正しくないかなんて、私達には決められないのかもね。」
「え〜っと、チャットや双飛燕会の皆さんはどうなったんですか?」
「白鴎さんがいたチャットはこの件が原因で人が離れていきつい最近閉鎖してしまったんだ。」
「ν速のブログで見たけど、双飛燕会って一昨年に裁判で敗訴して解散しなかった?」
「そうみたいだね。それも架幽の仕業だという話もある。そして愚痴掲示板のあったサイトは今も細々と運営され続けているよ。」
「他にはどんな団体があったの??」
「真実の扉、可串、Hs、伊藤さんの会、GTW、定食の一品、アンチーズ。S被害者の会、FREEORANGE、反乱軍、認定書発行会。それに」
「ちょちょ、ちょーっ、待ってよ(汗)何?どんだけあるわけ?」
「タケルには話したけど、50ほどの団体が存在していたんだ。むろんこれ全部を説明している時間はないから特に重要な団体真実の扉の事を説明しようかな。」
「お願いしまーす」
「真実の扉というのはNTGの重鎮黒豹さんが作った団体だ。スタッフは自由にコンテンツを持ち寄り、黒豹さんがそれを掲載していたんだよ。」
「私が漫画を描いて持っていってもアップしてくれるの!?」
「いやいや(汗) 当時は騒動に関係のあるコンテンツを扱ってたからねぇ。騒動の歴史や関係者のまとめ記事が主だったんだよ。関係ない自作漫画じゃあ掲載は無理だね。そういうのは自分で同人誌でも出したら?(笑)」
「うるっさいなー(怒)」
「今もまだあるんですか?」
「スタッフ同士の確執で、管理の権限は黒豹さんから離れたんだ。今は他の人が小説をアップしてるよ。これならみぃなの漫画も載るんじゃない?(笑)」
「もーいいよ!」
「あのー、どうして真実の扉が重要な団体なのかわからないんですが(汗)」
「昔の真実の扉には黒豹さんが様々な問題について考察していてね。それはまさに名状しがたいほどの傑作でねぇ。資料に残っていたのを見せてもらったけど、うっとりするような物だったよ。それに白鴎さんのハイレベルな考察文章もあって、真実の扉は甘美な頭脳の宝庫だったんだ。はぁ〜。」
「太郎くん。大丈夫?」
「コホン。他にも年表や評価リストも載っていて有名サイトとして名を馳せるには十分なサイトだった。しかし情報は黒豹さんの身の回りに限られていたため、網羅している団体はせいぜい5,6個だったんだけど。そのため大規模な情報サイトとは呼べなかったものの、文章の魅力もあって掴みには適切なサイトだと言えるんじゃないかな?」
「私も見てみたいです〜。」
「今は当時の文章を見ることはできないんだ。とても残念だけどね。」
「そんなのずる〜い!」
「わっはっは。」
「この話には世界各国の人達が絡んできてる。日本や中国を中心とし、アメリカ、コンゴ、マレーシア。ドイツ、韓国、その他色々な国籍のの人が参戦しているのも確認されてる。」
「海外の人は何を目的に集まってるの?」
「また営利目的ですか?」
「そういう団体もあるみたいだけど、架幽からの支援を期待している国や団体もあるみたいだ。架幽の恩恵を受けている人々がいる。繊細な問題だ。」
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